数字に無関心な社長は

継続的に儲かっている会社には共通点がありますが、逆にダメになってしまう会社にも共通点があります。
その最大の共通点は、社長が数字に無関心なこと。
「オレは営業一筋。数字は全くわからない。」などと言っている社長、危ないですよ。
そもそも経営に打つ手が100発100中はまずあり得ません。
経営の神様と呼ばれる経営者でも山ほど失敗を経験しています。
失敗のない経営などあり得ません。
重要なことは、失敗を失敗と認めて、そこから意味を読み取って次の打つ手に反映させることです。
そのためには数字に基づいた客観的なデータが絶対に欠かせません。
広告を例にとっても、どの媒体にいくら広告費をかけて、その結果どのような反響が得られたかがわからないと広告を続けるべきか、内容を変えるべきか判断が付きません。
値下げによりセールを行う場合、売上総利益(粗利)の金額をしっかり把握しないと、販売数は増加したけど結局損をしていたということも起こります。
常に数字で、経営活動、投資活動の結果を検証する習慣をつけることがとても重要です。
会社の活動の最終的な結果は、決算書という形で表現されます。
数字はウソをつきません。
部下に聞いてみて下さい。
「どうだ売り上げは、儲かっているか?」
「上々です。しっかり稼いでいると思います。」
しかし、決算書を見ると赤字だったりします。
なぜか。
従業員は、「売上」には責任は負っていても「利益」には責任を負っていない場合がほとんどだからです。
赤字決算の時は特に重要です。
なぜ赤字になったのか。
販売価格に問題はないか。
販売ルートを変更してはどうか。
販促活動を見直した方がいいか。
無駄な固定費は無いか。
検討すべき経営事項はたくさんあります。
最も避けなければならないのは、赤字決算は許されないとして粉飾して黒字にしてしまうことです。
確かに、赤字の決算書は銀行に提出できない。
主務官庁に提出できないという事情はよく分かります。
しかし、結果は結果です。
受け入れることからしか再生はあり得ません。
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この記事の執筆者
梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎
東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。