経理担当者の思考とは
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経営者と従業員では思考が180度異なります。
こればかりは、社長を経験したことのある人でないとなかなか実感として分からないと思います。
社長は使用者で従業員は労働者ですから、立場が全く違うので思考も違うのも当たり前のことではありますが。
これは経理の担当者も同様です。
同じ決算書でも社長と経理担当では見方が違います。
社長は、いくら儲かったのか、現預金はいくら増えたのか、資金繰りは大丈夫かが最大関心事です。
ところが、
経理担当者は、「数字を合わせる」のが仕事です。
勘定科目は正しいか、
預金などの勘定の残高は合っているか。
あるいは、支払いはすべて金額の間違いなく行ったかなども経理担当者の関心事です。
もちろん彼らはそれが仕事であり、「経営数字」としての決算書にはあまり興味がなにのも仕方ありません。
経営者は「経営のための数字情報」としての決算書には興味がありますが、その見方がよくわかない。
一方、経理担当者は、簿記や会計を理解していますから決算書を作成するのには長けていますが、その活用法までは知りません。
実は、多くの会社で起きている悲しい「ミスマッチ」です。
私は、経理の「親玉」である会計士なので経理担当者の気持ちがよく分かります。
税務署からも銀行からも文句を言われない「美しい決算書」を作ることに快感を感じるのです。
では、このミスマッチ、解消するにはどうすればいいか?
社長と経理担当者が、想いのベクトルを合わせるしかありません。
そのためには、社長も最低限の決算書の読み方、お金の流れを勉強しなければなりません。
また、経理担当者にも「経営に役立つ数字」を経営者に示すことの重要性を理解してもらわなければなりません。
一般的に経理担当者は忙しく残業も多いのが現実です。
そのような環境では、「経営に対する考え」など生まれる余裕がありません。
経理担当者の負担を減らしてより「高次」な仕事をしてもらうためには、単純作業は外注、アウトソーシングするのがいいですよ。
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この記事の執筆者
梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎
東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。