経営者の無能がもたらすもの

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東芝の「不適切会計」問題は、その内容が報道されるごとに唖然としてしまいます。 

社長が業績検討会議で部下である部門長に対して、 

「今月中に2,000億円の利益を達成せよ」と命令していたそうです。 

「検討」ではなく、「命令」です。 

手段は問わない。 

粉飾があってもそれは見て見ぬ振り。 

悲しいかな宮使いのサラリーマンは、社長の命令には逆らえません。 

それがいつか恒常化してしまったのでしょう。 

私も銀行員時代に同じ経験があります。 

毎月各営業店には数字の目標が与えられます。 

そしてその数字は、各営業に割り当てられます。 

数字は「必達」です。

未達などあり得ないことと考えられていました。 

しかし、そのための方法論も武器も何も与えられません。 

「営業精神論」だけが語られます。 

そこで起こるのは「数字づくり」。 

当時は、融資の金額がノルマのひとつでしたから、得意先に頼み込んで月末一日だけ借りてもらうようなこともしました。 

これを支店ぐるみ、さらには銀行ぐるみでやっていたのです。 

ちなみに利益最優先の私が在籍した東京相和銀行はその後バブルの崩壊とともに破たん。 

今は、東京スター銀行となっています。 

思うのは経営者の無能です。 

欧米では、経営者の能力はとても高く、逆に労働者の能力、士気はあまり高くないといいます。 

経営管理の手法が発達したのも、低い労働者の能力を有能な経営者が引き出すために必要不可欠だからという見解もあります。 

ところが日本では、労働者の能力は高く、士気も高い。 

経営者は何もしなくとも「命令」だけ下せば、会社は成り立っていくというのが現実ではないでしょうか。

多くの上場会社の役員は、いまだに「重役出勤」をして、午後3時くらいには「営業」と称してタクシーでどこかに消えてしまうそうです。 

確かに「リーマンショック」の2008年あたりまではまだ「いい時代」だったのかもしれません。 

しかし、時代は確実に厳しくなっています。 

優秀な従業員がいくら一所懸命働いても、船頭の舵取りが悪ければ倒産の憂き目も十分ありです。 

社長がんばれです。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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