子供に会社を継がせたいですか

私のメルマガは経営者の方が多く読まれています。
そこで質問です。
自分のお子さんに自分の会社を継がせたいと思われますか?
私は50代ですが、つい最近まで後継者のことは全く考えていませんでした。
お客様の会社の後継問題では、さんざんアドバイスをしてきたにもかかわらず。
先日、スタッフの採用面接のとき、ある応募者の方から指摘をされました。
「先生はもう後継者をお決めですか?」
ドキッ!
何も考えたことがありませんでした。
その方が言うには、前勤めていた会計事務所では、所長先生が引退するに当たり、後継者がいなかったために、ある大手の会計事務所に従業員ごと身売りをしたそうです。
ところが、経営の方針も違うし仕事のやり方も全然違う。
戸惑うばかりで、ついに辞めてしまったとのことでした。
うちの事務所に勤めてもまた同じ目に合うのではないか。
なかなか身につまされる話でした。
たしかに会計事務所という仕事は「資格業」なので、いくら子供がいて後を継がせたくとも試験に受かってもらわなければそれもできません。
しかし普通の会社ではそのような事情はありません。
ところが、今、中小企業の約7割が後継者がいないといわれているのです。
私がまだ若いころは、会社は社長の子供が継ぐ、いわゆる世襲というのが普通だったように記憶しています。
世襲が本当にいいのかどうかはよく分かりません。
親は経営の才能があっても子供にもその才能があるとは限りません。
というより無い方が多いでしょう。
事実、上場会社クラスで世襲は数えるほどしかありません。
問題は、子供がいても親の会社を引き継ぐつもりがないということです。
実の子供が社長を継ぎたくないような会社、ましてや従業員が株を買って、銀行借入の連帯保証まで負って社長になりたいわけがありません。
私の理想は、100年まで永続するような立派な会社を育てるお手伝いをすることです。
忙しいだけでたいして儲かっていない。
借金だけはたくさんあって資金繰りが忙しい。
そんな会社、親心としても子供に継がせるわけにはいきませんね。
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この記事の執筆者
梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎
東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。