100年繁栄を続ける会社は本当にすごい

100年繁栄を続ける会社は本当にすごい。
私は、15年会計事務所という仕事をしていますが、事情は様々ですがある程度以上の規模の会社で20年以上繁栄を続けている会社は本当に稀です。
私どもの顧問先は、300社くらいありますが、会社の平均年齢はおそらく5年くらいです。
個人事業的な会社は、結構長く続きます。
それは、社長の個人的な技能や職人的な技術があるから、世の中の変化に容易に対応できるからだと思います。
ところが、組織としての「会社」はそうはいきません。
会社を発展させるためには規模の拡大も必要です。
当然、会社は組織として活動します。
社長一人が飛び抜けて優秀でも、組織として成り立っていない会社は世の中に数えきれないほどあります。
たとえ豪腕社長のもと、数十年会社がうまく経営できたとしても、社長もいつかは年齢的な限界に来ます。
そこで事業の承継がうまく行くかどうか。
2代目社長の手腕が問われる訳です。
ところが多くの2代目は、初代がおかした失敗も修羅場も経験していません。
それどころか裕福な親に大切に育てられて「帝王学」を学んでいませんから、先代からの古参の部下の信頼も得られず、社長でありながら孤立してしまう場合も珍しくありません。
私どものお客様で、創業(法人化)以来50年間一度も赤字を出したことがないという「優良企業」がります。
実は2代目社長が実力者で、発展の基礎を確立したのですが、その社長、実は創業家の方ではなく、「使用人」出身です。
創業社長に適任な子供がいない場合は、優秀な従業員を社長に取り立てるのも方法ですし、場合によっては外部からの招聘もありでしょう。
その社長も今は70歳を越え、会長となり社長を40代の自分の息子に譲りました。
今後この「優良企業」が繁栄を続けられるかどうかは、その社長の手腕にかかっている訳です。
もちろん、社長を家族からではなく、「優秀な」一族以外の人材から選ぶのも、会社を永く繁栄させる秘訣でしょうが、問題が無い訳ではありません。
それは、創業家と「外部の人」である社長との関係。
特に支配権(株式)を誰が所有するのか。
会社の支配権を巡って、創業家と実力社長の間で争いになるケースも珍しくありません。
上場はその解決策の一つでしょうが、すべての会社が上場できる訳ではありませんし、それなりのデメリットもあります。
会社を永く繁栄させるのは実に難しい。
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この記事の執筆者
梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎
東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。