巨大戦艦大和 乗務員たちが見つめた生と死

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巨大戦艦大和 乗務員たちが見つめた生と死(NHK出版) 

2012年に放映されたNHKのドキュメンタリー番組の取材本です。 

何気なく買った本ですが、かなり感動しました。 

番組の趣旨は、搭乗員3,300名のうち、救助され生き残った約200名の生の声をつたえるというものです。 

取材が行われた平成24年現在、生存者は全国に数十名いたようです。 

といってもほとんどが90歳代の高齢の方です。 

当時は20歳前後の若者です。 

彼らが当時帝国海軍のシンボルともいえる最先鋭の戦艦山本にどのような気持ちで乗艦していたのか。 

そしてどのような気持ちで沖縄特攻に出撃し、救出されたのか。 

取材本ですから、元乗組員の証言が淡々としかも生々しくつづきます。 

昭和1612月の竣工から204月の沈没までをその時々の乗組員(ほとんど下士官以下の兵隊)の証言集です。 

おもわず涙してしまう証言がいくつもでてきます。 

それはともかく戦艦大和は、当時国家の最高機密です。 

戦時中もその存在は、秘密にされ一般には公開されていませんでした。 

そのため現在でも大和の写真はとても少ないのです。 

しかし帝国海軍のなかでは、あこがれの的だったようです。 

世界最大の47センチ主砲を9門備え、大きさも全長300メートルを超える世界一の戦艦です。

現代のフリゲート艦は、コンピューターの塊のような存在で乗船人員もそれほど必要としていませんが、当時の戦艦は全てが「人力」であるため、大和も3,000人以上の乗組員がいました。

しかもそれぞれが有機的に連動して働かないと全体としての戦闘艦として機能しないので、個々人の能力もさることながら日常的に訓練を繰り返していたようです。 

「いじめ」のようなこともあったようですが、ほぼ全員共通して証言しているのが、大和と運命を共にするのならば、本望だという大和乗員としての誇りです。 

ほぼ全員が戦艦大和に「恋」をしているのです。

これはすごくありませんか。 

私はうちの会社と運命を共にするのもいとわないという社員がはたしているでしょうか。

ありえません。 

しかも戦闘開始となれば、普通恐怖心が湧き上がるのではないでしょうか。 

ところが大和の乗務員は違います。 

いよいよ大和の本領を発揮する場がきた、といきり立って戦闘配置に着くのです。 

もちろん戦闘となれば甲板は、血の海。周りは死傷者の山となります。 

それでも恐怖心はなかったと言うのです。 

現代の私達では想像もつかない心理状態です。 

最後の沖縄特攻で生き残った方は皆異口同音に証言しています。 

生き残ったことが恥ずかしい。 

しかし、大和に乗船していた数年が自分の人生最高の時代だったと。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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