環境適応は難しい
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恐竜が地球規模の環境変化に適応できず滅亡してしまったのは有名なはなしです。
では、恐竜は環境に対して適応する能力がなかったのかというと、
実は真逆。
恐竜は環境に「過度に」適応することを極めてしまったがためにほろんだということです。
気候が温暖で食糧が豊富な時代には、ライバルよりもよりたくさん食べるために体を大きくします。
草食恐竜を餌とする肉食恐竜は、より効率よく捕食するために筋力をつけ牙を大きくし体も大きくします。
それに負けじと草食恐竜も体や鱗を強く大きくして適応しようとします。
ところがこれらの環境への適応は、地球が温暖で植物など餌も豊富という大前提のもと発達したものです。
その「大前提」が何らかの原因で崩れ去ったとき、かつての環境に最も適応を果たしていた大型恐竜から死滅してしまいました。
逆に、環境には全く関係なく自分たちの世界でかくれて生きていた、ネズミやゴキブリのような生物が生き残りました。
実はこれ、現代社会でも言えます。
どの「経営本」をよんでも、経営コンサルタントの講演を聞いても「環境適応こそ経営者の仕事」とあります。
私もその通りだと思います。
自動車の普及とともに、多くの「馬車業者」はなくなりました。
デジタルカメラの登場で、写真フィルムの王者コダックは倒産しました。
しかしデジタルカメラの時代が来たとばかりに、設備をすべてデジタルカメラ生産に切り替えた某会社が、その後の過当競争で利益をすり減らした挙句に、
スマホの登場で売り上げ自体も激減、身売りしてしまった事実もあります。
「環境適応」はことばは簡単ですが、実践は難しいですね。
時代を先取りしたつもりが、道を誤った例も数えきれません。
要は「アンテナ」を張り巡らせ、思考(試行)を繰り返すしかないかもしれません。
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この記事の執筆者
梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎
東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。