こんな会社に融資したい

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あなたが銀行員だとして、どちらの会社にお金を貸しますか? 

一つは、夢のある会社。 

優秀な技術者が画期的な研究を行っており、現在は赤字だけど、研究開発が成功したら何億という儲けが見込める会社。

 もう一つは、超地味な会社。 

毎年、少ないながらも黒字を出し続けており、売上も数パンセントながら増加。

来季も確実に成長が見込める会社。 

ベンチャーキャピタルならば、前者にお金を投資してくれるかもしれません。 

しかし、銀行は明らかに後者を好みます。 

銀行は基本的に、100万円のお金を貸しても一年で23万円しか儲けがありません。 

小さな儲けを積み重ねていく地道な商売です。 

もし100万円の融資金が焦げ付いて損失が出たら、それをカバーするのは大変なことです。 

したがって、金融機関が融資をしたくなる会社は、

経営内容がよく、安全性が高く、リスクが小さい会社です。

 面白みはありませんが、金融機関にとっては堅実が一番。 

一発逆転や大勝負の類の話には基本的には乗ってきません。

 かつては、企業を成長させるためにとことん付き合う。

メインバンクという考え方がありましたが、今は金融機関にそういう役割を期待できません。 

あくまでもこの会社にいくらお金を融資したらいくら儲かるかが判断基準です。 

金融庁、あるいは政府の考え方は、業績が思わしくなく返済もままならない会社には、貸しはがしをするのではなく、コンサルティング機能を発揮して経営がうまくいくよう指導しなさいということになっています。 

しかし現実問題、残念ながらほとんどの金融機関にはそのような経営指導ができる人材はいません。

 当然、返済ができない業績不振の状態が数年続けば支援はストップ。

貸金の回収に走ることは目に見えています。 

金融機関から継続的に融資を受けて会社を成長させたいと思うならば、ある程度の好業績を維持することが不可欠です。 

しかも金融機関に提出する事業計画は、地味なものが好まれます。 

毎年必ず数パーセントとでも売り上げを伸ばし、経費は可能な限り削減する。 

経営者の夢を実現する事業計画は、社内用に作成しましょう。 

事業計画は何種作っても何ら問題ありません(決算書が何種類もあったら問題ですが)。

もちろん、社長の夢を実現する事業計画がうまくいって、利益が倍増したら、それはそれで金融機関も喜びます。

その逆はダメなのです。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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