シンガポール視察2

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シンガポール視察その2 

多くの国がシンガポールをメルクマークとしてその優位性を自国に取り入れようとしています。 

安倍総理でさえ、シンガポールのカジノを日本にも解禁しようと考えているようです。 

しかし、シンガポールの成功はシンガポールだからこそ実現できたという事実は無視できません。 

これは会社経営にも言えます。 

他社での成功を表面的に真似ようとしてもそう簡単にはいきません。 

シンガポール成功の大きな鍵は、ゼロからの出発ということです。 

これは日本も第二次大戦後の高度成長で経験したことです。 

すでに出来上がったもの、ハードであれソフトであれ、これをすべて壊して一から造り直すということは容易ではありません。 

不幸にというか、幸いにも戦後の日本はすべては焼け野原、従来の支配者層は政界も財界も追放されました。 

まさにゼロから最新の工場・設備を導入して高度成長を成し遂げました。 

同じことがシンガポールにもいえます。 

もともとなにもない漁村です。 

既得権益も無ければ、有力な支配者もいない。 

文字通り何も無いところからインフラ等の整備が始まりました。 

しかもハード、ソフト、制度、あらゆる面で東南アジアの「ハブ」となるべく設計し、作り上げたのですから成功は約束されたようなものです。

しかも国土の小ささは都市国家としては有利に働きます。 

日本はこれだけ国土が狭いとはいえ、日本全国に新幹線と高速道路を整備するために何百兆円かかったのでしょうか。 

失礼ながらシンガポールは「淡路島」程度の面積です。 

空港、港湾、地下鉄、道路、ホテル、何を造ってもたかがしれています。 

シンガポールでは既に新規の工場を造れないそうです。 

狭い国土に付加価値率の低い工場を作りよりも、金融センターやカジノを造った方が儲かるからです。 

すでにある所与の条件を最大限生かして「強み」を造る。 

日本がシンガポールを真似してもとてもうまく行く道理がない。 

カジノは大きなシンガポールのグローバルな国家戦略の一部でありその部分だけを日本に導入しても意味が無いのです。 

日本には日本の強みがあるはずです。 

政治家はしっかり勉強してほしいものです。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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