貸借対照表は経営者の顔

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「男の顔は履歴書」とはよく言ったものです。 

私は、50を越えたおっさんですが、同年代の人の顔を見るとなんとなくその人の歩んできた人生が分かるような気がします。 

貸借対照表はまさに会社の顔、経営者の顔といえます。 

損益計算書は、毎年、毎年、リセットされ結果(損益)のみが翌年に繰り越されていきますが、その「足跡」は貸借対照表にしっかりと残ります。 

しかし貸借対照表は、会社設立以来の歴史が全て蓄積されています。 

特に歴史を積めば積むほど、経営の傾向が明らかになります。 

過去に素晴らしく「いい時代」を経験した会社。 

しかしいい時代が永遠に続くことはありません。 

その時、

経営者は何を決断したのか?

借入に走って嵐が過ぎるのをひたすら待ち続けたのか。 

それとも、経営の大幅な舵取りを断行したのか。 

貸借対照表を見れば、いろいろな経営者の顔が見えてきます。 

最近、創業50年のある会社の決算書を拝見しました。 

現在の社長は2代目ですが創業社長の見識が見て取れました。 

創業当初はかなり儲かっていたようです。 

しかしその後、業績的にかなり苦労したようです。 

その時経営者がとった方針は。 

徹底的な経営のスリム化。 

通常この時代の会社の決算書で良く見かけるのは、銀行借入が多額にあり、その金額に相応する、不良資産の山が取得原価で載っている醜い膨れ上がった決算書です。 

経営革新を断行できなかった経営者の姿が見え隠れするものです。 

ところが件の会社の決算書は実にシンプル。 

社長借入金はあるものの、銀行借り入れは0。 

資産も現預金や売掛金などの営業資産しかありません。 

聞けば、経営が低迷した時代は、借入に頼ることなく事業を縮小。 

売れる資産は全て売却。 

辞めたい社員は全てやめてもらい、減少した売上の範囲内で経営できるよう努めたということです。

もちろん良い悪いという善悪の問題ではありません。 

ただ潔い経営者の姿が快く思われました。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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