数字を語らない日本人

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数字を語らない日本人。 

あるテレビ番組でアメリカ人のビジネスマンが発言していました。 

日本人の経営者は、会社の経営を数字で語らない。 

「だいたい」○○くらい。 

「もっと」売上げを増やせば。 

「おそらく」××になるだろう。 

「具体的な」数字は分かりませんが。 

すべて雰囲気、感覚で会社の経営を語ろうとする。 

これは欧米ではあり得ないことだそうです。 

欧米では、一般的な経営者は、会社の重要な数字はすべて「暗記している」。 

現預金、売掛金、在庫などの主立った資産の金額。 

買掛金、未払金、借入金などの主立った負債の金額。 

そして、商品群別の月間売上高とその利益率。

毎月の固定費は○○円なので、損益分岐点売上は××円。 

当然経営者が従業員に指示を出す時は「数字」に基づいた指示となります。 

現役の経営者で最も尊敬されている方は、稲盛さんだそうです。 

確かに稲盛さんの著書を読むと、精神論とも捉えられそうな経営者としての「心のあり方」などが多く語られています。 

しかし、稲盛さんは多くの方がご存知なように数字には大変「厳しい」経営者です。 

稲盛さんは技術者の出身で京セラを創業された当時は簿記の「ぼ」の字もご存じなかったそうです。 

それが、猛勉強をして経理担当者と普通に会話できるようになり、さらには会社の業績を伸ばすには、会社のどのような「数字」を理解すべきかを研究して独自の管理方法を編み出されています。 

もちろん稲盛さんは業績至上主義ではありません。 

人事考課に際しても、その人の貢献度を「数字で」見るのは当たり前だけど、それだけで給与を決めたり昇進を決めるのではないと述べられています。 

私も会計士の仕事を初めて20年になりますが、稲盛さんのような数字に厳しい経営者は珍しい。 

番組のアメリカ人が言うように確かに「数字に疎い」経営者が多いのに驚かされます。 

これは必ずしも中小企業に限った話ではありません。 

名の知れた大企業でも起きていることです。 

もちろん経営者が数字に強くなれば、必ず業績がアップするという単純な話ではありません。 

しかし経営者として最低限押さえておかなければならない「素養」でしょう。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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