経営とは金繰りと人繰り

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戦争に勝つには、いかに大量の兵力を短期間で主戦場に集結させることができるかだそうです。 

戦略や戦術ももちろん重要ですが、実は一番重要なのが「兵站」。 

現代では高速道路もありますし、トラックも戦車も自走します。

 しかし、近代までは舗装された道路はもちろんありませんし、軍隊は馬と徒歩で移動した訳です。 

しかも「道路」といえば田んぼのあぜ道のような細い、場合によってはぬかるんでいた道とは言えないような道路。 

そこを数千〜数万人の槍や刀、鎧で武装した軍隊が整然と迅速に移動しなければならない。 

もちろん移動には数週間から数ヶ月を要すので大量の食料も同時に運ばなければならないわけです。 

たとえ3万人の大軍勢でも、主戦場にその一割の3千人しか一度に投入できなければ、5千人の少数の敵にも負けてしまいます。 

誰もが知る「桶狭間の戦い」は、織田信長の奇襲が成功したとされています。 

確かに、何万人もの長い軍列の中のどこに大将の今川義元がいるかを突き止めた情報収集力はたいしたものです。

しかし、見逃されがちですが、実はポイントは信長がその特定の狭い場所に、短時間のうちに数千人もの精鋭の軍隊を集中させて攻撃できたことなのです。

信長が本能寺で明智光秀に撃たれた直後、中国地方で毛利と戦闘中であった秀吉は、わずか2週間で大軍を京都まで引き返して光秀を討ち果たしています。 

もちろん秀吉軍は高速道路を通ってきた訳でも鉄道を利用した訳でもありません。 

迅速な軍勢の移動を可能にしたのは当時では常識はずれの「兵站能力」が秀吉にはあったからです。 

ナポレオンも常に兵站を重視し、相対的な大軍を持って相手を圧倒したといいます。 

ナポレオンは決して戦略や戦術の天才ではなかったのです。 

ナポレオンがロシア遠征をきっかけに敗北の道を転げ始めるのも自慢の「兵站」が伸びきって機能しなくなったことが原因といわれています。 

実は、経営も同じです。

 経営における「兵站」は、資金と人です。 

「資金繰り」と「人繰り」さえうまく行けば、経営は必ず成功します。 

どんなに素晴らしい「商材」を発見しようが完璧な「サービス」を実現しようが、お金と人が回らなければ全く商売として成立しません。 

逆に多少衰退期に入った業界でも、資金と人がうまく回転すればそこそこの利益を生むことも可能です。 

われわれ凡人はついつい華やかな戦略や戦術に目を奪われてしまします。 

しかし着実に儲けている会社はとても地味です。 

お金と人が継続的に機能しての経営です。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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