危ない会社の見分け方

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今日は、危ない会社の見分け方についてお話ししようと思います。 

小売業や、飲食業、美容室のように現金商売でない限り、得意先に商品、サービスを販売すると売掛金という信用取引が生じます。 

月末締めの翌月末払いなら、30日間の信用供与です。 

30日間、売上債権は、はだかになっています。 

売掛金が100%回収できるかどうかは、中小零細企業にとってはとても重要です。 

税引後の利益が100万円の会社で、100万円の売掛金が回収不能になったら、その期の利益がすべて吹っ飛ぶということです。 

また、当社の資金繰りにも大きな影響があります。 

それでは、どうやって危ない会社を見分けるか? 

資金繰りが厳しくなってくると、社長は金融機関に融資の申し込みをします。

しかし貸し出し枠をすべて使い切ってしまった場合は、社長はいろいろな行動を行います。 

まず、金融機関以外から資金を調達することを試みます。 

しかし、資金繰りが厳しきなった状況ではノンバンクもあまりお金を貸してくれません。 

サラ金ではまとまった金額を調達できません。 

最後は、月に10%以上のやみ金に手を出すことになりますが、原則彼らは短期でしか貸さないので、毎月借り入れを繰り返すことになります。 

もう借りるところが無くなると、仕入れ先に支払いの繰り延べ、支払日の延期を申し入れてきます。 

支払い条件の変更を申し込まれたら、かなり資金繰りは厳しいと判断せざるを得ません。 

逆に、資金繰りの厳しい会社は、仕入れ先に対する支払い条件の変更を申し込む際には十分注意しなければなりません。

資金繰り表や決算書で支払いは心配ない旨を説明し、了解を得る必要があります。

 さて、資金繰りの厳しい社長は、いわゆる五、十日(ごとーび)にはお金のやりくりに一日中奔走します。 

ということは、五、十日に社長と連絡がつかない、携帯にも出ないという状況があったら、その会社はかなり資金繰りが厳しいとみるべきです。 

さらに、資金繰りが厳しい会社は、給与の支払い遅延、賃下げあるいは、首切りが行われます。 

最近社員の数が減った、社内が暗い、経理担当者が辞めた、営業社員が愚痴をいう。こういった状況は、危ないサインです。 

また、モラールの低下は、社内を乱雑にします。 

段ボールなどが散らかっている。商品が整理されていないなども危ないサインです。 

倒産直前の会社は、訪問すれば明らかに普段とは違う雰囲気、匂いがします。 

営業担当者や社長は、常に取引先の信用状況悪化のサインに注意するべきです。 

サインが見られたら、徐々に取引を減らしていきましょう。 

ところで、倒産防止共済をご存知でしょうか。 

中小機構が行っている、経営セーフティ共済です。 

掛け金は、月額最高20万円、最高額800万円まで積み立てることができ、支払った金額は、全額税務上の損金になります。

貸し倒れが生じたときには、借り入れができますし、解約すれば全額が戻ってきます。 いざという時の資金、そして節税商品としてもお勧めです。

 

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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