経理のベテランは必要ですか

buj0141-001

経理のできるベテランを紹介してください。 

実は、今月で経理の担当者が辞めてしまいます。 

社長からよくそのような話を聞きます。 

そもそも中小企業に経理のできるベテランは必要でしょうか。 

実はかなりの中小企業では、経理は一人しかおらず、しかも会社の銀行印、通帳もあずかり、ネットバンキングのすべての権限を持っています。 

性善説を信じる社長は、その経理担当者も信用します。 

ところが、ところがです。 

大なり小なり、経理担当者は横領を行っています。 

その数は、10社に1社とも言われています。 

経理がブラックボックスになっている会社では、不正はなかなか発見されません。 

発見される一つのケースは、税務調査。 

もう一つは、その担当者が辞めて、次の担当者が前の取引を調べて発見するケース。 

いずれにしても不正が発覚した後からではもう手遅れです。 

私も預金取引をすべて精査して不正金額を明らかにしてほしいという依頼をうけたことがあります。 

3年分くらいさかのぼったらもう嫌になってしまいました。 

確か3年で3千万円くらいの横領だったと記憶しています。 

どうせもう全部使ってしまっているからこれ以上調べても無駄ですよ。といいました。 

不正を働いた社員に損害賠償の訴訟を起こしてもほとんど取れません。 

不正を行う人は、なにかに困って不正に走ります。 

配偶者が、ギャンブルに溺れて多額の借金をした。 

事業に失敗してお金が必要になった。

理由は様々ですが、不正で着服したお金を貯金するという話は聞いたことがありません。 

不正を防ぐためには、社長自身がチェックするのが一番です。 

そのためには、しっかりと経理の仕組みを作り、いつだれが見ても明確にしておかなくてはなりません。 

経費支払いのルール。 

売掛金入金処理あるいは、未入金の場合のルール。 

現金取り扱いのルール。 

どれもさほど難しいものではありません。 

そして最後には、社長が承認の印鑑を押す(めくら判でもかまわない?)。 

これが一番の牽制になります。 

仕組みさえ作ってしまえば、あとは経理のベテランは必要ありません。 

せいぜい簿記2級程度の人がいれば十分です。 

それでも心配ならば、会計事務所に毎月の監査を依頼してください。 

あるいは、会計事務所に経理自体をアウトソースしてください。 

繰り返しになりますが、経理のできるベテランにすべてをお任せにする。

これだけは止めてください。 

経理の仕組みづくりのご相談はいつでも承ります(宣伝です)。

このブログを一通り読めば、あなたの不安は少し解決できるかもしれません。ただし記事数が多いので、一気に読むのは時間の問題もあり難しいかもしれません。ちょっとした空き時間に読むなど、学びのペースメーカーとして、メルマガを活用して下さい。内容は次の通りです。

  • ・最新の記事や、必読記事のご案内。
  • ・無料セミナーや、特典レポートのご案内。

この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

執筆者に相談する

梅川メールマガジン Umekawa Mail magazine これを読めば記帳代行、経理代行,決済のことが何でもわかります。メルマガ登録をする梅川メールマガジン Umekawa Mail magazine これを読めば記帳代行、経理代行,決済のことが何でもわかります。メルマガ登録をする

オススメ記事

バックナンバーは投稿月日別にこちらからご覧いただけます

CONTACT

お問合せ、ご相談はお気兼ねなくお問合せ下さい。
0120-987-956【受付】9:30~18:00
(月曜日~金曜日)>お問合せはこちら

facebook

週刊うめがわ総研(仮)

週刊うめがわ総研

週刊うめがわ総研のFacebookページです。ぜひチェックしてみてください。

税務関係で得をしたい社長へ  創業期の今がチャンス!税務関係で得をしたい社長へ  創業期の今がチャンス!
pagetop