経理のコストをかけるのは無駄です

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先日、経理の合理化について書きました。 

経理の仕事は週に一日あれば十分。

中小企業に経理専門の社員はもってのほか。 

メルマガをお読みいただいたある社長に言われました。 

うちは、顧問税理士から、すべての取引は伝票を書かなければならない、伝票は作成したその日に会計ソフトに入力しなければならない、現金管理は毎日すること、従業員や社長の経費の精算は、小口現金で行い毎日記帳すること、などなど厳しく指導されています。 

なぜですか? 

そのようにしないと、会社法上違法になります、といわれました。 

一体会社法の何条にそのような規定がありますか?

あったとしてそれに違反したからといって誰が訴えるのですか? 

全くナンセンスです。 

繰り返し訴えますが、上場会社とプライベートカンパニーである中小企業は厳密には、同じ会社法で縛られているかもしれませんが実質的な適用は全く別です。 

ほとんどの中小企業は、何ら利益を生まない経理に余計なコストをかけてはいけません。 

伝票など過去の遺物、会計ソフトへの入力は月に一日集中して行う、現金は持たない、経費の精算は月に一度か二度、それも口座に振り込みで。 

現金を管理する手間暇より、絶対に銀行の振込手数料の方が安いです。 

私が顧問になったある会社では、仕入先からの納品書・請求書を会社ごと、月ごとにファイルを分けて丁寧につづっていました。 

また、現金経費についても領収書をA4の用紙にスクラップブックのように丁寧に貼り、番号を付して会計ソフトに入力していました。 

私は、即座に止めていただきました。

納品書は、請求書と照合して問題なければ用済みです。 

請求書も支払いが終われば用済みです。 

なぜ、取引先ごと日付順に毎月つづる必要があるのでしょうか。 

領収書も同様です。 

一度会計ソフトに入力した領収書を見返すことがありますか。 

私は、入力済みの取引証憑は月別に一冊のファイルに、まとめてつづられていれば十分と考えます。 

また領収書も月別に保存されていれば、台紙に貼らなくとも封筒に入れておけば十分と思います。 

うちの事務所では、ファイリングすらしていません。 

月別、内容別(請求書、領収書、支払いの請求書など)にクリアファイルに入れて表紙だけ書いて、段ボール箱に積み上げています。

だいたい一年分が一つの段ボールに収まります。 

もし税務調査が入ったときはそのダンボールごと渡せば済みます。 

税務署の調査官のために時間をかけてファイリングするのは、ばかげていると思いませんか? 

一円も儲からない経理作業にコストをかけるのは即刻やめましょう。 

それよりも資金繰管理をしっかりやる、資金計画を厳密に作る方がどれほど重要か。

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この記事の執筆者

梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎

東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。

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