一所懸命がんばってみても
- HOME >
- 経理・決算・帳簿 一覧 >
- キャッシュフロー経営とは 一覧 >
- 一所懸命がんばってみても

アベノミクスのおかげでしょうか。
プチ資産バブルが起きています。
しかし早晩はじけるのではないかと心配です。
そのあとに来るのは、どの業界でも起こる超過当競争です。
海外との自由貿易の波は止められません。
TPPは大筋で合意されました。
今後は、内外の企業が入り乱れて縮小していく日本経済の需要を奪い合うことになります。
寝る間も惜しんで相当頑張って仕事をしても、結果はそこそこ。
これは大企業も中小企業も変わりはありません。
家電業界を見ればよく分かります。
かなり優秀な人が集まってすぐれた技術力をもっていてもあっという間に海外勢に追い込まれています。
中小企業はもっと悲惨です。
社員全員が一生懸命頑張っても売上前年同額維持が精いっぱい。
競争に負ければ瞬く間に市場から消え去るのみです。
今後の(これまでも)企業経営は絶対に数字に基づいた管理が不可欠です。
仮に来年、再来年、経営努力を行い頑張った結果、あなたの会社の売上が同額維持を達成。
売上原価も同額を維持、さらに値上がり傾向にある固定費も努力により同額を維持したと仮定しましょう。
利益の金額は当然変わりません。
では、あなたの会社のキャッシュはどうなっているでしょうか。
利益が出ていて、銀行からの借入金の返済がなければ、減価償却費分キャッシュは増えるかもしれません。
しかし、借入金の返済があれば、間違いなくその分キャッシュは減ります。
キャッシュが無くなったらどうするのでしょうか。
銀行から、返済した金額と同額をまた融資してもらうのでしょうか。
懸命に働いても、給料は増えず、会社にキャッシュは残らず、借入金も減らない。
何のために人生をかけて会社を経営しているのか意味が分かりません。
そうならないためには、常に環境の変化、お客様の需要の変化をキャッチし、会社の特徴を磨きに磨き、さらにはいつでも資金調達ができるよう財務基盤を整える必要があります。
なんとなく漠然と経営を続けていては、こうはなりません。
数字はすべてを語ります。
あなたの会社の課題、問題点を教えてくれます。
事業計画を作成し、進捗状況を月次で把握し、常に行動プランを修正していく。
簡単なようで、なかなかできません。
しかし実行している会社は確実に業績を伸ばしています。
がむしゃらに働くのは今や当たり前です。
原理原則を忘れていては結果が出ません。
このブログを一通り読めば、あなたの不安は少し解決できるかもしれません。ただし記事数が多いので、一気に読むのは時間の問題もあり難しいかもしれません。ちょっとした空き時間に読むなど、学びのペースメーカーとして、メルマガを活用して下さい。内容は次の通りです。
- ・最新の記事や、必読記事のご案内。
- ・無料セミナーや、特典レポートのご案内。
この記事の執筆者
梅川公認会計士・税理士事務所 所長 梅川貢一郎
東京都千代田区を中心に活動。得分野は会社設立を含めた起業支援、創業融資、および創業期の企業向け経理・税務・会計サービス。